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FARC活動報告

中司宏 古希祝いイベント「手作り飛行機模型1日展」

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福岡エアロレプリカクラブ(FARC)とは?

 昭和20年(1945年)8月の終戦後、九州の各地には米軍が進駐し、その中でも板付エアベースは昭和25年(1950年)6月の朝鮮戦争の勃発に伴い、当時の最新鋭軍用機が飛び交う基地 (現在ならば嘉手納基地や三沢基地)として活況を呈していました。F-80、F-84、F-86等の花型第一線戦闘機がひっきりなしに離着陸していましたが、大きな航空事故も時々発生し、周辺住民とっては大変迷惑なことでもありましたが、敗戦国という負い目があったため現在のようには人々は騒ぎ立てなかった時代でもありました。 これらの航空機たちは戦争の道具ではあるものの、その時代の先端を行くハイテクと、ハイセンスの塊でもありました。

 そのような航空機を驚愕と憧れの眼差しで見つめる少年たちや、航空兵を目指していた予科練の青年が、基地周辺の現在で言うスポッター活動を通じ、また米軍相手のプロのソリッドモデル店「モデル九州」などで出会い、そして又航空雑誌を見て連絡を取り合い、いつしか集まってソリッドモデルのことを語り合い、クラブ結成へと弾みがかかったのです。  当初は碧南会と称したが、すぐに碧雲会と名称を変え、この頃にはかの有名なアニメ作家の松本零士氏も北九州在住の一時期メンバーであったのです。松本零士氏のアニメが非常にマニアックで、尚且つリアリティであるのは本当に飛行機が好きで原点がモデラーである所以です。
   碧雲会以後は福岡エアロソリッドモデルクラブ(FASC)として活動してきましたが、平成7年よりこれからは朴(ホウ)の木だけに拘った「ソリッドモデル」ではなく、あらゆる素材、技法を用 いたスケールモデルを目指すとして福岡エアロレプリカクラブ(FARC)と改名しました。

例会風景例会風景

 1956年創設当時の会長は坂本、以後FASC(FARC)初代会長は知る人ぞ知る、プロの図面作成、イラストレーターでもあった大御所 故 鬼塚仁美、3代目は目下試作機とグライダー狂?の椎野、続いて吉村、市岡 そして山口会長へと引き継ぎ、此後30年の長きに亘って責任のあるそして手間のかかる面倒な仕事をギブアップすることなく務めたのです。

 故 鬼塚仁美会員は率先して指導に当たり、随分昔から常に客観的にソリッドを見られて会員への諸々の指摘点は作品のレベルアップへつながっているものと確信しています。

 山口会長時代には当クラブとして平成20年より大刀洗平和記念館へのソリッドモデル製作納入が決定し、打ち合わせを頻繁にしなければならないことや、30年間も務めたので 変わって欲しいとの要望があり、市岡会員が2度目の会長 (1回目:S46〜S51年) となっていましたが、10年間務めたことと、若返りをはかるため平成30年1月より会長は市岡に代わって渡辺孝会長となっています。
 2009年10月福岡県筑前町に建設された大刀洗平和記念館へ当クラブより陸軍大刀洗航空基地に関連のあった航空機のソリッドモデル1 / 32を32機製作し、常時展示しています。開館後は修学旅行のコースなどにもセッティングされていて大幅な集客増となり、開館10年目の令和元年には見学者が120万人に達して、見学者の平和維持への関心度も一層高くなっています。この計画を引き受けた当初は各員共短期間に完成しなければならないというかなりのストレスを感じたものですが、無事完了し、本当に良かったとおもいます。その後大刀洗航空基地より昭和20年4月沖縄特攻のため出撃した「飛竜」桜弾機のソリッドモデル1/32を2014年に中司会員が製作し、寄贈展示しています。

 当クラブは1956年、前身の碧雲会発足後、今年63年目となります。板付シリーズとしてF-86、F-100等を中心に米空軍板付基地、福岡空港、及び九州、山口の飛行場関連の航空機を製作してきましたが、その活動の他に故 鬼塚、椎野会員を中心としたグライダーシリーズも一層充実してきましたし、「記録に挑戦した航空機」及びその他のシリーズも着々と機数が増加しつつあります。

 長い歴史の一時期に於いては暫く活動が停滞気味の状態もありましたが、1999年の福岡市に於いての 第17回ソリッドモデル全国合同例会開催成功を弾みとして2年毎を目標とした展示会開催という機運が高まり、定期的な展示会開催を続け、2001年福岡市天神の赤煉瓦文化館の第1回展示会には約500名の入場者を集めて成功し、その後は2014年秋の第7回展示会も入場者400名以上を越え、盛況裡に終えて、2016年10月には第8回展示会を開催し、創設60周年記念展示会として約 200機を展示し、内容的には地元でもある板付シリーズを中心としてバラエティにとんだ各機種を展示して500名余の入場者を集めました。2018年11月には第9回展示会を行って好評を得ることができ、次回の開催を楽しみにしておられる人達が多数おられるようです。

 2年に1回開催のソリッドモデル全国合同例会(非公開)が14年ぶりに福岡にて2013秋、第24回大会が当クラブがホストクラブとなって開催されました。関東、中部、関西の各クラブより多数の会員が参加して、小型から大型の非常に完成度の高い珠玉の作品の数々が披露され、技術交流や製作談義で大いに盛り上がり、製作意欲がますます高くなって、本当に楽しいひと時を過ごすことができました。

 この全国合同例会は第1回開催から既に54年を経過しましたが、第25回は東京の2015年9月中野サンプラザにて開催されました。その後第26回は名古屋三点クラブ主催で2017年秋開催予定され、第27回は大阪彩雲会主催で2019年秋、開催されましたが次回第28回は福岡開催予定です。

F-86D 百式司偵

サルムソン カーチス・ホーク

 会員は2001年の第1回展示会以降徐々に増加し、2008、9年には大阪彩雲会より地元九州に戻った本嶋、中島の超ベテラン会員が入会し、会員の大いなる刺激となり、二人が入会したことで賑やかな雰囲気となっています。会員の中ではオールマイティの前会長 山口会員、人が殆ど製作しない機体や、グライダーにハマっている古参の椎野会員、そして空自O BでF86教(狂?)(F86製作機数:約20機)でパワーモデラーの中司、同じく空自O B(叙勲:瑞宝単光章)の竹内会員をはじめ、大物も手掛ける最古参の丸岡会員、頭脳明晰で驚異的な速さで製作する元学校長の是永会員や、2015年に入会した家具木工のプロである葭田会員、そして帆船模型やプラモデラーから転向の市丸会員など多士済済で、会員数は2019年11月現在29名でクラブ在籍40年以上の会員が8名もいます。
 平均年令は2019年現在67~68歳位で、仕事をリタイアした人も60パーセント以上いますが、最年少会員は今年32歳です。サラリーマン、技術者、自営業等と仕事はバラバラで、リタイア会員の元の仕事も含めてまさに異業種混同の会員の集まりであり、多趣味の会員も多く、話題に事欠かないのが大変面白いところです。
例会は福岡市の会場で2ヶ月に1回行っていますが、展示会開催年は5月頃から秋迄毎月行っています。
 当クラブではソリッドモデル作りが好きで、すべて自分でゼロから始めて完成させたい人、プラモデルでは満足のゆかない人や飽きた人、プラモデルには無い飛行機を製作したい人、そして若い人大歓迎です。またリタイア後ソリッドモデルを始めたい人などの入会をお待ちしていますのでメールをしてください。

※ ホームページのアドレス 福岡エアロレプリカクラブ、ホームページは 「福岡エアロレプリカクラブ」 または「福岡エアロレプリカクラブ」で検索♪ 


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